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工学系人材は各国の産業発展の礎になります。本プロジェクトは,アセアン 10 ヶ国 19 大学を対象に日本の 11 支援大学が参画する工学系人材育成プロジェクトで,東アジア経済危機の際に政府首脳間で人材育成の重要性が提唱され、 2003 年に開始しました。 人材育成の他,工学系大学の競争力強化および 学術ネットワークの形成を目標にしています。核になるプログラムは参加大学の若手教員または教員候補者の高位学位取得で,域内留学による修士または博士号取得と日本留学による博士号取得があります。アセアン諸国は歴史的経緯などから参加大学間の現況には隔たりがありますが,各国トップ大学がメンバーになっているためにそのポテンシャルは高く楽しみな人材ばかりです。 地理的に近接しているにもかかわらずアセアンでは従来高等教育における連携は殆ど見られませんでした。しかし,プロジェクト活動が軌道に乗るにつれて, AUN /SEED-Net 留学生は勿論のこと,様々な支援プログラムを通して大学スタッフの往来も頻繁になり期待以上のネットワークが形成されつつあります。アセアンには地域共通の課題・財産も多く,人材と知の交換により問題解決のための大きな学術ネットワークに成長しようとしています。 EU のようなアセアン統一は政治的・経済的には未だ先の話でしょうが,学術の世界ではこのプロジェクトが契機になりつつあることが最近のアセアン−日本サミットでの提言からも予測されます。 2010 年までには博士号取得者が 130 名,修士号取得者は 310 名に到達する予定ですが,将来親日家・知日家になった彼(女)らがアセアン各国のリーダーとして活躍する日を夢見ているところです。 2003 年から開始された第1フェーズの協力は 2008 年 3 月に当初の目標以上の成果を挙げて終了し、現在プロジェクトは第2フェーズ( 2008 年 3 月から 2013 年 3 月の 5 年間)の協力へと継続発展しています。現フェーズでは人材育成の促進は勿論,大学院コンソーシアムの強化,成果の地域および産業への還元と地域の共通課題への多面的取り組み,そして確立されつつあるネットワークの強化・拡大などを目標としています。これらが達成された折りには,日本−アセアンの強い連帯が工学ネットワークを通じた知の連携により培われることが期待されます。 |
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| チーフアドバイサー 堤 和男 |
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